昨年 「へいへいほー誌上」にて、「ランニングコスト調査2007」を発表しました。その際に「20邸様のデータ」が集計できたところで、再度報告します。と約束しましたが、いよいよ20邸様のデータがそろいましたので、報告させていただきます。今回は、当社のデータのみでなく、中部電力(敬称略)にも、凄い集計データがありますので、そちらとも、比較しながら説明をすすめます。


グラフ1グラフ2をご覧下さい。「中電諏訪営業所」が行った、「電気料金、電力使用量」の集計です。詳細は下記のとおりです。

グラフ1
グラフ2

地域:諏訪営業所管内(6市町村+辰野他)   期間:平成20年1月〜12月
対象家庭:H17、18にオール電化契約加入の約370世帯(ほとんど新築住宅)
集計2系統:A オール電化(エコキュート、IHヒーター)+蓄熱暖房  
約70世帯
     :B オール電化(エコキュート、IHヒーター) その他暖房別途  
約300世帯
結果は、次のようになります。






この集計の凄い所は、
①H17、18完工、諏訪管内のオール電化住宅をほぼ全て網羅している事。
②デイタイム、@ホームタイム、ナイトタイム別に使用電力量の集計がなされているので、エコキュート、蓄熱暖房に使用されている電力がほぼ算定できる事です。
また、何より、「光熱費何%減、暖房費何%減、給湯費3分の1に」という広告が、計算による推定だけで世の中に垂れ流されている中「一体何円光熱費が掛かるんだ?」との問いに、明確な回答を示した事は、賞賛に値すると思います。




 グラフ3を見てください「地域別世帯ごと光熱費」のグラフに、上記中電のデータを入れてみました。(B系統の暖房は、灯油にて「800L×50円+消費税」にて計算しました。)中電のデータ以外は、築何年も経過した世帯も含めたデータですので、H17,18年新築の平均に比べれば全体的に安いと思われます。(根拠はありませんが)「オール電化+蓄熱暖房」の年間光熱費は、(新築を評価せずに)そのまま比べても全国平均より低く、北海道、東北、北陸地域と比べると、10%〜15%低いという結果になっています。





では、いよいよ 当社20邸様の平均データです。H18年7月完工〜H20年3月完工までの全お客様、24邸中、二世帯住宅3邸を除いた、21邸中20邸様のデータです。グラフ4をご覧下さい。年間光熱費 116,441円、年間消費電力 6,925KWH という結果でした。家族数の平均は3.75人、単身世帯はありません。これを先ほどのグラフに追加したのが グラフ5です。中電のデータに比べると、サンプル数は少ないのですが、建築棟のほぼ全てのデータという点は、評価いただきたいと思います。







この当社の20邸様を、光熱費と床面積の 分布図に落としてみました(グラフ6)。 建物の床面積に係わらず、9万円〜15万円の間に幅狭く収っています。20邸様の平均光熱費は、116,441円ですが、この分布図の示している事は、もっと衝撃的です。「当社の建物に住めば、いろいろな家族構成、床面積、電気の使い方は違っても、15万円以上は掛からない」と読み取れるからです。平均値は、実際のデータが、上下にばらついても、その平均を示してきますが、これから建築する自分の家が、その最大値と同じ光熱費がかかるかもしれない、という不安は拭い去れません。この分布図のピンクの帯が幅狭なのが、その不安を吹き飛ばす答えなのです。違う言い方をしますと、「当社の建物に暮らして、光熱費がこの帯の外に出るのは、何か使い方に問題がある」とも言えます。データは時として人を驚かせるような指摘をしますね。



今月は紙面もつきましたので、次月号に続きます。次号では、「2つの断熱仕様(ⅰ地域対応とⅱ地域対応)のランニングコストの差」「オール電化とCO2削減」という内容で報告させていただきます。

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