今月も先月と同様、温度調査の報告をします。先ずは、先月号のY様宅に続いて登場願います。グラフの下に
コメントを入れます。




グラフ8
4時間毎に計測した温度を、月ごとに平均して、外気温とリビングの温度差を比較したものです。最大は1月の
23.24度差 最低は、7月の1.62度差ですが、冬は暖房し、夏は窓を開けるので、このような数値になります。
注目していただきたいのは、4.月5月10月です。
家を締め切った状態での、外気温と室内温度の差を「自然温度差」と呼び、年間暖房エネルギーを計算する重
要な数値になります。Y様宅では、4月は半月ほど、10月は下旬わずか暖房をし、5月下旬は窓を開けることも
有ったそうです。そうすると、このお宅の自然温度差は、6.25度〜8.81度の間と考えられます。計算によっ
て求めたY様宅自然温度差は、4.9度でありました。計算で求める暖房エネルギーが実消費量より大きいのは、
この数値も原因の一つと考えられます。



グラフ9
午前2時と午後2時の計測温度を、各々月ごとに平均した物の内、リビングと外気温の各、午前、午後2時を
グラフにとったものです。外気温の差は、日の最低気温、最高気温の差に近いと思われます。各月とも10
度近くの差が有ります。しかし、リビングでは、1度位の差しかありません。暖房シーズンは、24時間暖
房により夜半の室内温度が下がらないのは、いくつか資料を見た事がありますが、非暖房シーズンも室内
温度が、昼夜1度差位であるというデータは、私ははじめて見ました。




グラフ10
グラフ9の様に、午前2時、午後2時の各月平均を、玄関、リビング、パソコン室(2F)と居室のみでグラフ
にしました。見事に各月とも1度位の温度差に、昼夜の差が入っています。昼夜変わらぬ温度で、最低が17
.55度、最高が28.95度、「常初夏の家」というネーミングはどうでしょうか。


Y様宅のまとめ
Y様宅では、冷房は使用しなかったそうです。「夏の夜の寝苦しさも感じなかった」というアンケートの回答
でした。ちなみに、年間の光熱費は、全て電気料で、年間140,165円でした。ご協力に感謝いたします




続いての報告は、下諏訪町T様宅です。基本事項を表2にまとめました。こちらのお宅では、7〜9月に冷房を
ほぼ24時間かけたそうです。夏の温度グラフがたいへん特色あります。


表2 所在地 下諏訪町 設置ヶ所 リビング(1F)
構造 ツーバイフォー工法 寝室(2F)
延べ床面積   33.1坪 2F南北洋室
Q値 1.81
床下
暖冷房 FF+エアコン
外気温




グラフB-1
最寒期 2月2日〜6日まで各計測ヶ所4時間ごとの温度です。
1.熱源が主にリビングのFFストーブなので、リビングの温度が高めです。
2.2階南、北、子供室の温度は、北のほうが安定している。
3. 床下の安定は驚きです。





グラフB-2
1月1日〜3月31日までの、各計測ヶ所の平均温度です。
1. FFストーブの有るリビングは、2階居室に比べ3〜4度ほど高い
2.2F寝室には、エアコンを設置してあり、補助暖房としてわずか使用している為、やや温度が高い
3.2階の室温がやや低く思われ、、「2F北子供室で、うっすらと寒さを感じた時があった」と言うアンケート回答をいただきました。





グラフB-3
最暑期 7月25日〜30日各計測ヶ所 4時間毎の温度です。
1.エアコンの設置されている2F寝室の温度が安定的に低い。
2. 1Fリビングは、カーテンを閉め、2Fのエアコンからの冷気と、床下のクーリング効果によってかなり低めに保たれている。設置されているエアコンは、「6〜9畳用」という最小のもの1台である。




グラフB-4
最暑期 7月20日〜8月10日間の、午前、午後2時の温度の平均です。
1.エアコンの効果で、各部屋ともかなり低めの温度を保っています。
2. 一般に目標とされる室温よりは、低いように思われますが、アンケートに「2階北子供室で寝苦しさを感じたことが有った」との回答をいただき、検討中です。


今月はここまでにします。来月は、T様宅の続きと、町田市に建設させていただいたM様宅を報告します。

戻る
データロガーによる温度調査1 データロガーによる温度調査3 次へ

    ページ先頭へ